広報ふくさき 令和2年(2020年)11月号 7ページ ---------- 生活科学センターだより 急増中!水回りの修理トラブル 【相談】 トイレの詰まりを解消しようと、スマートフォンで探した業者に電話した。業者はすぐやってきて、「順に作業していかないと水が流れるかわからない、16万円かかる」と言った。作業が終わり水は流れるようになった。高額と思ったが、夜間なので誰にも相談できず、16万円の持ち合わせがあったので払った。 他社に聞いたら、夜中でもせいぜい1万5千円くらいだと言われた。相場より高すぎる。返金希望。(30歳代女性) 【処理】 工事金額は、工事の内容、方法、緊急性などにより異なることから、一概に高いか安いかを判断することは難しいこと、修理前に提示された金額に合意し工事が完了したことから、全額返金を求めるのは難しいと答えました。 しかし、他社で聞いた金額を参考に返金交渉を行うことは可能と伝えました。 【アドバイス】 突然のトイレ詰まりや水漏れで、「ネット広告」や「マグネット広告」を見て業者に慌てて修理を依頼したところ、高額な請求をされたという苦情が急増しています。 また、ネットに「無料見積り」とあった水道修理の窓口に電話したところ、別の業者が来訪し、最初は修理代3万円と言ったが、10分程度の修理で15万円を請求された、といった相談もあります。 さらに、修理が終わったと言われたので代金を払ったが水漏れが直っていないといった相談も少なくありません。 相談事例のように、消費者側から修理の依頼の電話をして家に来てもらった場合は来訪要請に当たり、特定商取引法の訪問販売には当たりませんので、クーリング・オフ制度の適用はありません。 ※来訪要請とは、消費者が「○○を購入するから来て」などと「契約の申込みや締結」を明確に表示したり、取引行為を行いたいという意思表示をして来訪を求めることをいいます。 トラブルにあわないためのポイント ○マグネット広告・ネット広告の表示や電話で説明された料金をうのみにしないようにしましょう。 ○慌てて業者を呼んでしまいがちですが、事前に複数社から見積りを取って、作業内容や料金を確認しましょう。 ○いったん依頼してしまうと断れず、高額な修理代を払うよう凄まれる事例が多発しています。依頼は慎重にしましょう。 ○急かされても契約せず、納得できない場合はキッパリ断りましょう。 ○水漏れの対策として、自宅の止水栓の位置と締め方を確認しておきましょう。 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977  秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。 ----------