広報ふくさき 令和3年(2021年)2月号 12ページ ---------- 農業委員会だより 農地を取得する際の「下限面積」の特例について 農地を売買・贈与などする場合には、農地法第3条の規定に基づく農業委員会の許可が必要です。福崎町では、取得後の耕作面積が3,000平方メートル以上ないと農地の売買などの許可を行うことができません。 そこで、町内への移住・定住の促進を図るとともに、遊休農地の発生防止・解消および農村環境保全を図るため、以下の場合に限り、下限面積の条件を3,000平方メートルから1平方メートルに緩和しています。 特例が適応される場合 空き家バンクに登録された空き家と一緒に農地を取得するとき(平成31年4月から)これまでの実績 田原1件、八千種0件、福崎0件 地縁者住宅等の建設予定敷地に隣接または近接する分筆等によって残った農地を取得するとき(令和2年4月から)これまでの実績 田原2件、八千種0件、福崎1件 要件や申請方法など、詳しくは、農業委員会事務局へお問い合わせください。 農業委員会事務局(農林振興課内 内線314・315) ---------- もっと 知ってほしいもち麦のこと 麦踏みは、麦の栽培にあたり重要な作業です。踏みつけられた麦は茎が増え根張りや耐寒性が良くなり倒れにくくなります。また、よりたくさんの実が採れるようになります。 昔は、カニの横歩きのように畝を足で踏みつけていましたが、今はトラクターでローラーを引いて行います。 寒さの中、せっかく育った麦たちが、ぺちゃんこになりちょっとかわいそうですが、これからの寒さに耐える力をつけるためなのです。寒い時期の作業ですが、生産者も頑張っています。(農林振興課) ---------- 冬期のジャンボタニシ対策 町内の一部地域でジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)が発生しています。 ジャンボタニシは、寒さに弱いので、水田の土中に浅く潜り込んで越冬します。稲刈り後の水田では、冬期の防除を徹底してください。 極寒期(1月から2月)に表層6センチ程度の耕うんを数回行い、寒さにさらしたり、貝を粉砕することで水田で越冬する貝を減らすことができます。その際、トラクターの走行速度を遅くし、ロータリーの回転を速くして土壌を細かく砕くように耕うんすると、より効果が期待できます。また、地域全体で水路の泥上げを実施することも効果的な対策です。 スクミリンゴガイは人体に有害な寄生虫がいる場合があるため、素手で触らないよう注意してください。 写真=ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ) ジャンボタニシと呼ばれますがタニシの仲間ではありません。南アメリカ原産。成貝は5センチメートルから8センチメートル。 問い合わせ先 農林振興課(内線311)/姫路農業改良普及センター 電話079-281-9325