広報ふくさき 令和3年(2021年)6月号 9ページ ---------- 生活科学センターだより 補聴器購入時のトラブルを防ごう  店舗や訪問販売等で高額な補聴器を購入したが、装着すると「雑音がする」「サイズが合わない」というトラブルの相談が最近増えています。次の3つの事例を見ながら補聴器購入時のトラブルを防ぐポイントを押さえましょう。 【事例1】  新聞広告を見て店に行き、耳かけ型の補聴器を試した。しかし後日再度店に行ったとき、耳あな型の補聴器を勧められ、両耳で約50万円の商品を買ってしまった。家で装着したところ、入れ歯の音でギシギシとうるさく我慢できない。試した耳かけ型の商品に交換してほしい。(70歳代女性) 【事例2】  テレビショッピングを見て補聴器を購入した。装着したが雑音がするため、長時間使用できない。説明書どおり調整したが変わらない。「返品できる」と説明されたと記憶していたので返品しようと業者に電話したがつながらない。どうしたらいいか。(90歳代男性) 【事例3】  母が補聴器の購入を検討しており、説明を聞くため業者の訪問を受けた。当日いくつかの器具で聞こえ方の説明をされたが、補聴器のサイズや眼鏡をかけた場合の装着具合の説明はなかった。また、一定期間試して契約する制度もなかった。しかし長時間の説明に疲れた母は契約してしまった。サイズが合わないので解約したいができるか。(60歳代女性) 【問題点】 ●医師の診断がないまま勧誘され購入しトラブルになる。 ●試用していない機器を適切な説明を受けずに購入している。 ●通信販売では、事業者に電話が繋がらなかったり、詐欺サイトでの購入トラブルが見 られる。 ●その他、不安をあおられたり、十分な検討時間がないまま契約するケースも多い。 【アドバイス】 ◆補聴器は医療機器です。聞こえにくいと感じたら、まず専門医の診断を受けましょう。 ◆補聴器は自分に合った機器かどうか実際に装着し、しっかり確認しましょう。  店舗や通信販売で購入した場合は、クーリング・オフは適用されません。信頼できる販売店で、試用した上で効果を実感・納得して買いましょう。 ◆「集音器」「助聴器」などの名前で販売された商品は、医療機器ではないため、効果・効能が保証されたものではありません。  「安くて、よく聞こえる」などの売り文句に気を付けましょう。 ◆耳の聞こえが十分でないことで、契約の際に支障が生じる場合があります。家族や周りの人のサポートが重要です 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977  秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。