広報ふくさき 令和4年(2022年)1月号 11ページ ---------- トライやる・ウィーク総決算 出会い・感動・発見 地域に学ぶ2021トライやる・ウィーク 「トライやる・ウィーク」を終えて 福崎西中学校長 きむら やすのり  今年で24回目を迎えた『トライやる・ウィーク』が、多くの事業所や地域・保護者の方々の深いご理解と多大なご支援・ご指導を賜り、コロナ禍の中、無事実施できましたことに心より感謝申し上げます。福崎東中学校、福崎西中学校の2年生181名が49か所の事業所でお世話になりました。感染対策を講じていただく中でのトライやるとなり、例年以上にご心配をおかけいたしましたが、各事業所の皆様方には、生徒たちを快く受け入れていただき、貴重な時間と労力を割いていただきました。そして、子どもたちに真剣に向き合っていただきましたことに、重ねてお礼申し上げます。  生徒たち一人一人にとって、『トライやる・ウィーク』は、本当にかけがえのない1週間です。学校を離れ、社会の風にふれ、初めての職場体験を通して、自分は将来どんな職業に就き、どんな大人になり、どのように自立していくのかを考え、『自分と対話をする』大きなきっかけとなります。翌年には、進路決定を控えた多感な中学2年生のこの時期を捉え、実施することに大きな意義があるのかもしれません。  宝物の一週間を終え、学校へ帰ってきた生徒たちを『おかえりなさい』の幕で迎えました。学校ではできない貴重な学びを通して、生徒たちは、大人の想像をはるかに超えて多くのことを感じ取ってくれました。『働くことの大切さ、厳しさ、そして楽しさ』『達成感や自信』『コミュニケーションの大切さ』『大人のやさしさ』『人のために役立つことの嬉しさ』、そして『働く親の大変さ』など、多くのことに気づき、学び、体感してくれたようです。そして、ほぼすべての生徒が感想に記しているのは、ご指導いただいたボランティアの方々への『感謝』の気持ちでした。また、保護者の皆様からは、『トライやる・ウィーク』中、家庭での子どもとの会話が増えたこと、そしてお世話になった事業所への感謝の言葉を多く寄せていただきました。さらに、事業所の方からは『学校という狭い環境よりも、地域に出て活動することは、とても有意義なこと』という力強いお言葉を頂戴いたしました。  最後になりましたが、コロナ禍の中、生徒たちを受け入れていただいた事業所の皆様、直接お世話いただいた指導ボランティアの皆様、そして行き帰りの生徒たちを見守ってくださった地域の皆様方に深く感謝申し上げます。来年度以降も本年度同様のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。