広報ふくさき 令和4年(2022年)11月号 10ページ ---------- 令和4年度 全国学力・学習状況調査の結果  本年度は、4月19日に全国すべての小学6年生と中学3年生を対象に、小学校は国語・算数・理科、中学校は国語・数学・理科の各3教科で実施されました。本調査は学力の一部を調査したもので、他の教科等が同様であるとは言えません。  本年度の結果は、下表のとおり小学校は各教科同程度でしたが、中学校はやや低い教科がありました。各校の現状が明確になり、各学校ごとの課題に重点を置き努力していきます。  また、同時に行った児童・生徒質問紙について分析したところ、例年と同様に『今住んでいる地域の行事に参加していますか』という項目が全国平均を大きく上回っています。このことは、子どもたちが地域の中で育っている、地域の方々に子育て支援をしていただいていることの現れだと感謝しています。  そこで、さらに積み上げる分野や『どのように教えるか』という指導方法の改善に努め、 『わかる授業』の構築をめざします。 ◆学力調査について ○正答率の全国平均より±5.0以内は、「同程度」となっています。 ■小学校正答率 国語 全国65.6パーセント、兵庫県65パーセント、福崎町66パーセント(同程度)、算数 全国63.2パーセント、兵庫県64パーセント、福崎町63パーセント(同程度)、理科 全国63.3パーセント、兵庫県 63パーセント、福崎町 64パーセント(同程度) ■中学校正答率 国語 全国69.0パーセント、兵庫県69パーセント、福崎町67パーセント(同程度)、数学 全国51.4パーセント、兵庫県 53パーセント、福崎町46パーセント(やや低い)、理科 全国49.3パーセント、兵庫県49パーセント、福崎町44パーセント(やや低い) ■児童・生徒質問紙より(抜粋) (全国平均と比べて非常に高ければ二重丸、高ければ丸、低ければ三角で表示) 今住んでいる地域の行事に参加している 小学校 二重丸 中学校 二重丸 「いじめ」はどんな理由があってもいけない 小学校 二重丸 中学校 二重丸 人の役に立つ人間になりたい 小学校 丸 中学校 丸 読書は好きですか 小学校 丸 中学校 丸 携帯電話やコンピュータなどの使い方で、家の人との約束を守っている 小学校 丸 中学校 三角 自分でやると決めたことは、やり遂げるようにしている 小学校 三角 中学校 丸 家で自分で計画を立てて勉強している 小学校 三角 中学校 三角 ◎総括◎ @基礎学力の定着に課題があり、少人数学習、複数指導、「ふくさき学力アップタイム」等、個に応じたきめ細かな指導が必要である。 A地域の人々に感謝している子どもが非常に多く、地域力で郷土愛が育まれている。 B正しい人権意識が育っている。 C「自分にはよいところがある」という自尊感情が成長とともに高まっている。 D「学びに向かう力」を育成する必要がある。 ◎今後の対応◎ @自分の考えをまとめて書く指導や話し合い活動の充実に加え、発表の仕方等の指導にも力を入れる。 Aすべての教育活動を通して、さらなる自己肯定感の育成に努める。 B家庭や地域との連携をさらに密にし、地域と共にある学校をめざす。 C家庭学習の在り方について検討を加え、主体的な学習の習慣化を図る。 (福崎町教育委員会)