戦前の大学生活

「昭和五年三月に当時の東京帝国大学工学部の船舶工学科を卒業した。卒業後、すぐ四月一五日付で工学部講師を命ぜられ、(中略)私はそれから三八年間、助教綬、教授を経て、昭和四三年三月停年で同大学を退職する迄勤めたのである。」

 「教師として、或は一人の人間として学生に接する心構えなどについては、自分でも思い悩んだのである。幸いに高橋良之助、加藤弘両先生からいろいろと教えられることが多く(中略)徳川武定先生に人間として他人との間に処する心構えなど教えられるところ大であった。」

処する心構えなどを教えられて、私への心構えの一つになった。