広報ふくさき 令和2年(2020年)9月号 8ページ ---------- 生活科学センターだより 子どもがオンラインゲームで勝手に課金!『無料』の落とし穴 【相談】 クレジットカードの利用明細に覚えのない十数万円の請求があった。 調べると小学生の息子が私のスマートフォンでオンラインゲームを利用したようだ。以前通信販売を利用するため入力したクレジットカードの情報が残っていたらしい。 息子は「無料ゲームと書かれていたので利用した。アイテムが有料だと思わなかった。」と言っている。支払わなければいけないのか。 【処理】 民法では未成年者が親権者などに無断で行った契約は取り消すことができます。 しかし、未成年者が成年と偽った場合などは、ゲーム業者が取り消しを認めない場合もあります。子どもに詳細を聞き、購入履歴を調べて、ゲーム業者に取り消しを求めるよう助言しました。 〔アドバイス〕 オンラインゲームはスマートフォンなどを用いてインターネット上で遊ぶゲームです。ゲームの利用登録は無料でも、有料のアイテム(道具等)を購入することでゲームを有利に進めることができるため、つい『有料のアイテムを購入(課金)』してしまうことがあります。 オンラインゲームのトラブルは年々増えており、孫を預かったときに知らない間に課金されていたという事例もあります。 オンラインゲームでは、未成年者が利用したという事実関係の証明が難しいうえに、既に購入したアイテム等で遊んだ後なので、返金に応じてもらえるとは限りません。 トラブルに遭わないよう、次の点に注意しましょう。 @課金制限を利用しよう スマートフォンには、あらかじめ課金制限などができる機能があります。設定方法はさまざまなので、利用する前に調べて設定するようにしましょう。購入した店舗などで、子どもがさわる可能性があること、課金制限をしたいことなどを伝え、方法を尋ねてみてもよいでしょう。 Aスマートフォンはクレジットカードと同じと考えよう クレジットカードの情報履歴が残っていたケースのほか、家の電話番号など推測しやすいパスワードにしていたため高額課金につながったケースなど相談事例はたくさんあります。安易にパスワードを教えたり、推測しやすいパスワードにするのはやめましょう。 B利用明細を確認しよう ウェブ明細になっていたため料金が引き落とされるまで気づかなかったという事例もあります。クレジットカードの利用明細は毎月しっかり確認しましょう。 C家族でルールを決めよう 遊び方や利用時間、課金の上限について家族で話し合いルールを決めましょう。 「しまった」「困った」と思ったときは、一人で悩まず、センターにご相談ください。 課金制限方法の一例(Google Play アプリにのみ有効) アイフォンの場合 @ホーム画面上にある「設定」をタップし、「一般」から「機能制限」を選択 A「機能制限を設定」をタップし、パスコードを入力 B「App内での購入」をオフにする アンドロイドの場合 @Google Playストアアプリを開き、左上にある「メニューアイコン」を選択 A「設定」をタップし、「購入時にパスワードが必要」を選択 B「この端末でGoogle Playからのすべての購入」を選択 CGoogleで設定しているパスワードを入力して「OK」をタップする 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977  秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。 ---------- 熱中症対策とコロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に! 「新しい生活様式」とは、@身体的距離の確保Aマスクの着用B手洗いの実施や「3密」回避などを取り入れた日常生活のことです。