広報ふくさき　令和3年（2020年）11月号　10ページ
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令和３年度　全国学力・学習状況調査の結果
　本年の全国学力・学習状況調査は、５月２７日に全国すべての小学６年生と中学３年生を対象に、小学校は国語・算数、中学校は国語・数学の各２教科で実施されました。本調査は学力の一部を調査したもので、他の教科等が同様であるとはいえません。
　本年度の結果は、下表のとおり小学校も中学校も、各教科水準内でした。小学校の基礎学力の確実な定着により、中学校でさらに伸びるという傾向がここ数年続いています。　課題もありますが、よく頑張っています。
　また、同時に行った児童・生徒質問紙について分析したところ、例年と同様に「今住んでいる地域の行事に参加していますか」という項目が全国平均を大きく上回っています。このことは、子どもたちが地域の中で育っている、地域の方々に子育て支援をしていただいていることの現れだと感謝しています。
　各小中学校・教育委員会においては、現状を評価し、今回の分析と今後の対策を検証し、
さらに積み上げる分野や「何を教えるか」だけでなく、「どのように教えるか」という指
導方法の改善に努め、さらに「分かる授業」をめざした最善の授業方法を考えます。
◆学力調査について
○正答率の全国平均より±５．０以内は、「水準内」となっています。
■小学校正答率［公立のみ］国語　全国64.7パーセント、兵庫県64パーセント、福崎町65パーセント（水準内）、算数　全国70.2パーセント、兵庫県71パーセント、福崎町70パーセント（水準内）、合計　全国134.9、兵庫県135、福崎町135（水準内）
■中学校正答率［公立のみ］国語　全国64.6パーセント、兵庫県64パーセント、福崎町68パーセント（水準内）、数学　全国57.2パーセント、兵庫県　58パーセント、福崎町60パーセント（水準内）、合計　全国121.8、兵庫県122、福崎町128（水準以上）
■児童・生徒質問紙より（抜粋）
（全国平均と比べて非常に高ければ二重丸、高ければ丸、低ければ三角で表示）
地域の行事に参加している　小学校　二重丸　中学校　二重丸
人の役に立つ人間になりたい、将来の夢や目標がある　小学校　二重丸　中学校　二重丸
「いじめ」はどんな理由があってもいけない　小学校　二重丸　中学校　二重丸
人が困っているときは進んで助ける　小学校　丸　中学校　丸
携帯電話やコンピュータなどの使い方で、家の人との約束を守っている　小学校　三角　中学校　三角
自分と違う意見について考えるのは楽しい　小学校　三角　中学校　二重丸
月曜日から金曜日まで、学校外で読書をする時間　小学校　三角　中学校　丸
◎総括◎
○地域の人々に感謝している子どもが非常に多く、地域により郷土愛が育まれている。
○将来の夢や希望を持つ子どもが多く、その「志」を丁寧に育む指導を継続する。
○「自分には良いところがある」と考えている割合が増え、自尊感情が育ちつつある。
○道徳と「総合学習」の指導法の工夫が必要である。また、ＩＣＴ機器を学習に生かす取り組みや家庭との連携も必要である。
◎今後の対応◎
○今後も、落ち着いた学習環境づくりや、少人数学習・複数指導によるきめ細かな、効果的な指導法に努める。
○すべての教育活動の中で、自尊感情・自己有用感の育成に努める。
○「福咲学力アップタイム」のより効果的な実践に努め、取り組みを継続する。
○家庭や地域との連携を密にする。
○タブレットの有効活用に努める。