広報ふくさき 令和5年(2023年)3月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- 人権作文 読書で身に付くこと 福崎東中学校3年 うえだ みと  実在しない妖精と話したり、空を飛んだりできるファンタジー。主人公が次々と事件や謎を解決していくミステリー。主人公とその恋人の恋愛模様が描かれたラブストーリーなど。一言で「本」といっても、たくさんの種類がある。私は、小さい頃から読書をすることが大好きで、毎晩、寝る前に母や祖母に絵本を読んでもらっていた。しかし、大きくなるにつれて、読んでもらう絵本から自分で読む小説に変わっていき、本の奥深さを感じた。私が考える本の良いところは二つある。  一つ目は、語彙力を身につけることができるところである。読んでいる本に分からない漢字や言葉が出てくると、辞書やスマホで調べてその読み方や意味を知ることができる。知らなかったものだけでなく、知っていたものの読み方や意味、使い方を確認することもできる。それが、自分の語彙力を身につけることに繋がる。そうすれば、誰かと話すときに詳しく説明ができて、より理解をしてもらうことができるし、自分の言いたいことがより伝わる。お互いに楽しい時間を過ごすことができると思う。  二つ目は、想像力を豊かにすることができるところである。絵本では本来、文章で書かれていることが絵で表現されていることが多いので、絵を見ただけで内容を把握することができる。しかし、小説などの言葉だけが並んでいる本に関しては、自ら頭の中で情景を思い浮かべる必要がある。また、その文章の解釈の仕方は読んだ人それぞれ微妙に違う。読書をすれば必然的に想像力を高め、豊かにしてくれる。  他にも読書をすることで得られるものはたくさんあるが、読書をする時間自体が昔に比べて少なくなってきていると思う。なぜなら、SNSやインターネットの通信機器の急速な普及によって、本を読む人が少なくなってきている。私自身も小さい頃、家にいるほとんどの時間を読書に使っていたが、中学生になってからは、学校の中で設定されている「朝読書の時間」や休み時間でしか本を読んでいない。家でたくさん読んでいたときは、図書館で本を借りると、一刻も早く読みたくて、帰りの車の中で読んでしまうこともあった。さらに返却期限の二週間以内に十冊を読み上げることもあった。しかし、中学生になってからは、一度に二、三冊借りても二週間では読みきれず、返却期限を延長することもしばしばある。  読書をすることは自分にとって良いことだと分かっているのに日々の宿題やテスト勉強、部活動などで物理的に読書をする時間を確保できずにいることが現状である。それでも、テレビやSNSに費やす時間をなるべく減らして、読書する時間帯を生活の中に入れていきたい。そして、今まで読んだことのない新しいジャンルにも挑戦したい。さらに、SNSを活用して読書記録をつけてみたい。  私の学校では、朝学活の時間までに十五分程度、朝読書の時間が設けられている。その時間は学級文庫を読んでもいいし、自分で購入した本を読んでもいい。SNSで便利な世の中になって、若者の本離れが深刻となっているが、私は毎日の十五分を大切にしていきたい。 --------- ポスター作品 八千種小学校1年 やなぎた じん 福崎小学校4年 うしお そうし 田原小学校2年 たかはし ちさき 福崎東中学校2年 はにおか ゆな ---------- 人権標語 ありがとう その一言で うれしい笑顔  田原小学校4年 やお こはる ポケットに みんなのきずな 集めよう  福崎小学校6年 ぬまた いぶき ありがとう 心にのこる 君の声  高岡小学校4年 たけもと めい 広げよう 君の笑顔と 思いやり 福崎西中学校3年 たかの みひろ