広報ふくさき 令和5年(2023年)6月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 人種差別に苦しむ人々 八千種小学校4年(当時)くすだ そよ 世界では今日も人種を理由とした差別が起こっています。年齢や性別に関係なく行われる差別は根深く広がり、自分と違うという偏見から差別を続けることも少なくありません。自分とは異なるものを受け入れられないことによる不平等は、国や人々の間で起こります。  差別は植民地支配が広がる以前からありました。紛争などの原因になることもあり、アフリカやアジアだけでなく、アメリカやヨーロッパなどの先進国でも起こっていて、世界中で問題になっています。  日本も例外ではありません。日本人も海外から日本へ移り住んできた人への差別だけでなく、北海道に古くから住んでいたアイヌ民族などへの差別意識が残っています。この ように多くの差別が日本国内 にも存在しています。  白人が多くを占めるアメリカやヨーロッパでは、有色人種、特に黒人への差別行為が目立っており、ユダヤ人や日本人に対しても行われることがあります。人種差別は直接行われることもありますが、それだけではありません。最近ではSNSを使った人種差別も起こっているのです。SNSは世界中の人とつながれる便利なものですが、その反面このようなことが起こっていると、私達は知っておくべきです。  日本には労働者や留学生、そして旅行者として様々な国の人々が訪れます。これはグローバル化する世界において当然の光景ではありますが、外国人であることを理由に居住、就職を拒否する事例や、在日朝鮮児童やハーフ、クオーターであることを理由とした嫌がらせなどが起こっています。もちろん日本全国で行われているわけではありませんし、偏見や差別を持っていない日本人もいますが、特定の民族や種族、国籍などにより差別を受け、日本を訪れた外国人の尊厳を傷つけているということを理解しなければなりません。  人種差別への取り組みは、国際機関や行政などが行う一方で、私達の意識にある差別をなくしていかなければ、完全に解決することはできません。しかし、自分と異なるものや知らないものへの恐れは誰もが持つものです。根本的な部分で差別をしてしまうこともあるため、非常に難しい問題です。人種差別は今も広がり続けており、傷つく人が増えるかもしれません。そうならないためにも、人種差別がなぜ起こってしまうのか、そして解決のための一つの方法として相手を知り、理解を深めることが大切であるということを心に留めておく必要があります。人種差別とは心の持ちようだけでも変わり、お互いが理解すればいつかは撤廃できる可能性があるのです。 --------- ポスター作品 高岡小学校1年(当時)たていわ ゆな 八千種小学校2年(当時)なかつか てつと 田原小学校2年(当時)いいづか あおと 福崎東中学校2年(当時)さじ まあや ---------- 人権標語 ありがとう 言われてうれしい 愛言葉 福崎小学校6年(当時)よしだ はるみち 自分だけ? 人の話も 聞いてみて 田原小学校6年(当時)まつい えいた スルーしない 手をさしのべて いじめ駆除 福崎東中学校3年(当時)みやざき ふみあき どんなときも ダメだと言える 思いやり 福崎西中学校3年(当時)うえおか れな