広報ふくさき 令和5年(2023年)9月号 7ページ ---------- 生活科学センターだより 即席カップめんの容器が変質・破損!〜発泡ポリスチレン製容器にエムシーティーオイルやえごま油等を加えるのはやめましょう!  国民生活センターは、即席カップめんなどに使用されている発泡ポリスチレン製容器に、MCTオイルやえごま油などを加えると、容器が変質・破損し、お湯が漏れ出すおそれがあることから、やめるよう注意を呼びかけています。 発泡ポリスチレン製容器とは、ポリスチレンを発泡させて作られた容器で、軽くて丈夫でクッション性があります。また、熱を伝えにくく、食品の保存性に優れており、主に即席カップめんや惣菜等の食品容器に使用されています。 MCTオイルとは一般的な油と比べて分解されやすい中鎖脂肪酸と呼ばれる植物由来成分の油のこと。 《主な事例》 ●即席カップめんに、お湯とMCTオイルをほぼ同時に入れて食べようとしたところ、容器の底が抜け、足に湯がかかった。 ●2種類の即席カップめんに、MCTオイルを入れたところ、どちらも容器が破損し、中身が漏れて食べられなかった。 ●即席カップめんにココナッツオイルを入れて食べようとしたら、容器の外に湯がにじみ出てきて、水滴が垂れてきた。 《再現テスト》  国民生活センターはテスト対象食用油(MCTオイル、えごま油、ココナッツオイル、アマニ油)を加えた際に、発泡ポリスチレン製容器が変質・破損するのかを調べました。 @お湯を注いで3分後に大さじ1杯のテスト対象用油を加えたところ、容器が破損したり、内側の表面が変質することがあった。 AMCTオイルを大さじ1杯入れた直後に、沸騰したお湯550ミリリットルを注ぐと、発泡ポリスチレン製容器全体が数秒で破損し、湯が漏れ出た。 《アドバイス》 ●MCTオイルやえごま油、ココナッツオイル、アマニ油を発泡ポリスチレン製容器(即席カップめんやコーヒー)に加えると、容器が変質・破損し、漏れ出たお湯でやけどをする恐れもあるので、添付以外の食用油等は加えないようにしましょう。 ●加えたい場合は、即席カップめんの中身を、発泡ポリスチレン製以外の容器に移してから加えるようにしましょう。 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977 秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。