広報ふくさき 令和5年(2023年)11月号 10ページ ---------- 福崎町文化財だより(84) 2ページ目 ---------- 写真=井ノ口村出身の日本画家・ふじもと えんしんの絵が張られた下張り。らっかんもありますが、なぜか不要な紙として下張りに利用されていました。 三木家の下張り文書  一枚ずつはがした下張り文書は神戸大学地域連携センターとの共同研究で調査を進めています。これまでに「かんぶん」(一六六一から七二)の年号が書かれた文書も見つかっており、めいれき元年(一六五五)に辻川に移り住んだと伝わる初期の三木家のことが下張り文書から新たにわかるかもしれないと期待されます。 写真=『まんちしたばらいちょう』(かんぶん5年(1665))の下張り  三木家の下張り文書は、地域の皆さんと一緒にはがし作業を進めています。下張り文書をはがす際は、古文書を読む必要はありませんので、大人から子どもまで誰でも簡単に挑戦できます。  作業は定期的に開催していますので、興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご参加ください。 ---------- 三木家資料保存ワークショップ「下張り文書はがし作業」 無料・要申込 日時 11月12日(日曜日)午前10時から午前11時30分 場所 三木家住宅展示兼収蔵施設(三木家住宅東側) 対象者 小学校高学年以上(定員10名程度) 申込先 社会教育課(内線256) ---------- 三木家入門講座のご案内 無料・申込不要  三木家下張り文書から見えてくる三木家と姫路の本屋さんの交流、江戸時代の出版文化の広まりなどわかりやすくお話いただきます。 演題 「襖からのぞき見る江戸本屋の営み」 日時 11月12日(日曜日)午後1時30分から午後3時 講師 いしばし ともゆきさん(神戸大学大学院人文学研究科博士後期課程) 場所 三木家住宅主屋 ---------- 歴史民俗資料館だより ---------- 神崎タイムスにみる福崎 今回のテーマは「広告」 「神崎タイムス」は、昭和24年から昭和43年にかけて発行された神崎郡唯一の郷土紙(新聞)です。 神崎タイムスの広告は全国紙と異なり、地域の商店の店名・品名・値段まで、詳細な情報を追うことができるため、当時の福崎の様子について詳しく知ることのできる資料となります。  本展では、神崎タイムスの広告の特徴のほか、広告にみる四季や時流といった角度から、郷土紙ならではの昭和の福崎の情報を読み解いていきます。 12月10日(日)まで開催 写真=「読者の絶対多い神崎タイムス」での広告掲載をすすめています ---------- 柳田國男・松岡家記念館 令和5年度秋季企画展講座  企画展の開催に伴い、松岡みさお・たけについて、当館顧問で、東京学芸大学名誉教授のいしい まさみ先生にご講演いただきます。 演題 「松岡家の教育力」 講師 いしい まさみ 先生 日時 11月18日 午後1時30分から午後3時 場所:歴史民俗資料館2階 お問い合わせ 電話22−1000