広報ふくさき 令和5年(2023年)11月号 8ページ ---------- 令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果  本年度は、4月18日に全国すべての小学6年生と中学3年生を対象に、小学校は国語・算数、中学校は国語・数学・英語で実施されました。この調査は学力の一部を調査したもので、他の教科等が同様であるとは言えません。  本年度の結果は、下表のとおり小学校は各教科同程度でしたが、中学校はやや高い教科もありました。今後各校の現状を分析し、焦点化した課題の改善に努力していきます。  同時に行われた児童・生徒質問紙について分析したところ、「地域の行事への参加」は例年と同様に全国平均を大きく上回っています。また、「地域や社会をよくするために何かしたい」という思いが成長とともに高まっていることは、地域の中で子どもたちが育っている現れです。  今後も日々の授業を大切にしながら、子どもたち一人ひとりの学びの意欲を向上させる手立てと指導方法のさらなる改善を図ります。そして、主体的に『学びに向かう力』の育成をめざし、何よりも『わかる授業』づくりに努めます。 ◆学力調査について ○正答率の全国平均より±5.0以内は、「同程度」となっています。 ■小学校正答率 国語 全国67.2パーセント、兵庫県67パーセント、福崎町68パーセント(同程度)、算数 全国62.5パーセント、兵庫県63パーセント、福崎町64パーセント(同程度) ■中学校正答率 国語 全国69.8パーセント、兵庫県69パーセント、福崎町72パーセント(同程度)、数学 全国51.0パーセント、兵庫県 52パーセント、福崎町59パーセント(やや高い)、英語 全国45.6パーセント、兵庫県47パーセント、福崎町47パーセント(同程度) ■児童・生徒質問紙より(抜粋) (全国平均と比べて非常に高ければ二重丸、高ければ丸、低ければ三角で表示) 今住んでいる地域の行事に参加している 小学校 二重丸 中学校 二重丸 地域や社会をよくするために何かしてみたいと思う 小学校 丸 中学校 二重丸 人が困っているときは進んで助けている 小学校 丸 中学校 丸 人の役に立つ人間になりたいと思う 小学校 丸 中学校 丸 学習の中でICT機器を使うのは勉強の役に立つ 小学校 丸 中学校 丸 自分にはよいところがあると思いますか 小学校 三角 中学校 丸 自分でやると決めたことは、やり遂げるようにしている 小学校 三角 中学校 丸 家で自分で計画を立てて勉強している 小学校 三角 中学校 三角 ◎総括◎ @知識技能を主とする基礎学力の定着は図れている。思考力、判断力、表現力等に関して「書くこと」に課題が見られる。 A成長に伴い、地域のために何かしたいという「ふるさと意識」の醸成が図られている。 B「人が困っているときには進んで助ける」という道徳的実践力が向上している。 C各教科を「好き」にする工夫が必要である。 D「主体的に学ぶ力」を育成する必要がある。 E将来の夢や目標を持つ子どもを育てる。 ◎今後の対応◎ @さらなる基礎基本の習得に向け、「ふくさき学力アップタイム」の充実や複数指導体制の確立により、個に応じたきめ細かな指導の徹底に努める。 A読み手の立場に立って、自分の考えが伝わる書き方の指導に力を入れる。 B教育活動全体を通して、道徳的実践意欲と態度を育成していく。 C家庭との連携を密に自宅学習の取り組みにおいて主体的な学習の習慣化を図る。 (福崎町教育委員会)