広報ふくさき 令和5年(2023年)12月号 7ページ ---------- 生活科学センターだより インターネットで予約したホテルや航空券などのトラブルにご注意!  新型コロナウイルスの5類移行により、旅行需要が回復する中、インターネットの旅行予約サイトをめぐるトラブルの相談が増えています。 【事例1】  旅行予約サイトで国内旅行ツアーを申し込んだ。前日に「1人あたり4万5千円」という広告を見ていた。翌日、改めてその広告サイトに条件を入力して申し込みが完了した。その後、旅行代金を確認すると「1人あたり6万円」に変わっていた。急いでキャンセル手続きをしたが、キャンセル料として宿泊費の100%がかかることがわかった。すぐキャンセルしたのに払わないといけないのか。 【事例2】  旅行予約サイトでホテルと航空券を予約し、都合が悪くなりキャンセルしたところ、ホテルはキャンセル料が無料ですんだが、航空券はキャンセル料がかかった。どうにかならないのか。 【事例3】  海外旅行サイトで航空券を予約したが、予約確認メールを見て姓と名が逆になっていることに気づいた。内容を訂正するため、改めて旅行サイトを確認すると、予約画面は日本語で表示されているにもかかわらず、「問い合わせは英語でのみ受付けている」と書かれていた。仕方がないので、問い合わせ窓口に電話をし、英語で名前が間違っていることを伝えたが、相手の言っていることが分からなかった。 【トラブルの注意点】 ○「キャンセル料が100%かかる」という条件の場合は返金されない。 ○航空券と宿泊施設を同時に予約しても、キャンセル等の条件はそれぞれ異なる。 ○海外事業者が運営する旅行予約サイトは、コミュニケーションを取るのが難しい場合がある。 ○海外事業者が運営する旅行予約サイトは、日本の旅行業法上の登録を受けていないことがあり、トラブルが発生しても日本の法律による保護を受けることができない場合がある。 【アドバイス】 ○旅行予約サイトを利用する前に、サイトの運営事業者が日本の事業者なのか、海外の事業者なのかなどの情報を確認し、万が一、トラブル等が発生した時にすぐ対処できるようにしておく。 ○予約する際は、最終確認画面で予約内容を見直し、キャンセルする場合の条件をしっかり確認する。 ○予約確認メール等は印刷したり、スクリーンショットを撮って旅行が終わるまで大切に保管する。  旅行予約サイトでの予約は、店舗での予約と異なり、対面で詳しく説明を受けることができません。楽しい旅行が消費者トラブルに発展しないよう気をつけましょう。  不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談してください。 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977 秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。