広報ふくさき 令和6年(2024年)1月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- 自分らしく生きるためには 福崎西中学校3年 うしお みく  みなさんはジェンダーレスについてどのような考えを持っていますか。  最近、テレビのニュースなど、様々なところでジェンダーレスについて聞くことがあると思います。そもそもジェンダーレスが何か知っていますか。ジェンダーとは生物学的な性別に対して社会的・文化的に作られた性別のことです。簡単に言うと、「男だから」「女だから」こうあるべきとされることです。ジェンダーレスは「ジェンダー」が「レス(否定)」だから、「男らしい」「女らしい」の考えはやめて誰もが生きやすい環境にすることです。そして、「トランスジェンダー」とは多様な性のあり方のうち、心とからだの性が一致していない人のことです。難しいと感じるかもしれませんが、正しい知識を得ることはとても大切です。  現在の日本にトランスジェンダーの人は約三.八%ほどと言われています。少ないと感じるかもしれませんが、少なからずいるのです。私の身近にトランスジェンダーの人がいるのかいないのかわかりません。見た目ではわからないだけで、本当はトランスジェンダーかもしれません。意外とわからないものなんだと思います。  しかし、すでに時代はジェンダーレスに少し近づいています。みなさんも実感がないだけで、実はジェンダーレスの時代に合った生活をしているのです。例えば、自分の筆箱や文房具を思い出してください。そして、まわりの人の筆箱や文房具を思い出してください。男女関係なく、同じような物を使ったりしていませんか。昔なら、落とし物を見て男女どちらの持ち物なのか、ひと目でわかったけど、今は結構わからないものです。少しずつ、男女の枠がなくなりつつあります。  私は、全国の学校のジェンダーレスの取り組みを調べてみました。西中の制服は男女別です。しかし、ある記事によると、約半分の学校がスカート、スラックスを選ぶことができます。でも、男女ともに選ぶことができる学校は約十三%とかなり少ないです。私が本当に疑問に思ったのが、約三十四%の学校が女子のみ、スカートとスラックスを選べると言うことです。なぜ女子のみ選べるのか。男子がスカートを選ぶ権利はないのか。たしかに女子がズボンをはいてる姿はよく見かけると思います。でも、だからといって男子がスカートをはくのを禁止にする意味が私にはわかりません。そして髪型は男女ともに自由の学校も増えています。校則はあっても例えば「男子のツーブロックNG」など、性別による校則は徐々になくなってきています。  ジェンダーレスに近づいているといってもまだまだ男女差別があるのが現状です。ジェンダーレスは男子のスカート、女子のスラックスを認めるだけではありません。誰もが、ありたい自分でいられるようにすることもジェンダーレスの取り組みの一つです。私は生徒会本部として、西中生が一人一人の個性を生かし、お互いを尊重しあえるような 学校にしたいです。どんな人も自分の個性を否定されたり、制限されたりしないような学 校にしていきたいです。大切なのは自分自身の心です。我慢をする必要なんてありません。自分が生きやすい環境をつくり上げていくこと。自分の気持ちを誰かに伝えること。難しいかもしれませんが、はじめの一歩を踏み出すことがこれからの世界の色を変えてくれると思っています。みなさんも他人事だと思わず、まわりの人の気持ちに寄りそい、助け合って生きていきましょう。 ---------- ポスター作品 田原小学校5年 あらかわ あやは 福崎小学校5年 はしもと なゆら 八千種小学校2年 まつおか まこと 福崎東中学校3年 しみず しょうた ---------- 人権標語 だれにでも やさしいこころを  プレゼント 福崎小学校1年 てじま ひろと ふやそうよ 助けるゆうき いじめゼロ 田原小学校4年 おおやま はるき 助け合い 人と人との 絆の輪 福崎西中学校3年 みつもと きらと かわいそう そう思うだけじゃ 変わらない 福崎東中学校1年 おかもと ゆい