広報ふくさき 令和6年(2024年)8月号 7ページ ---------- 生活科学センターだより 令和5年度兵庫県内の消費生活相談状況 県内の消費生活相談窓口に寄せられた相談件数は、前年度から少し減少したものの、5年連続4万件を超えています。特にSNS上の広告をきっかけとした詐欺的投資トラブルが急増し、定期購入トラブルは高水準で推移しています。 1 契約者年代の状況 県内の苦情相談における年代の割合を見ると、60歳以上が全体の42.7パーセント、70歳以上は27.0パーセントと高齢者の占める割合は依然として高くなっています。 当センターでの相談者の年代を見ると、60歳以上が約53.5パーセント、70歳以上が約32.3パーセントと県内状況と比べ大変高くなっています。 2 詐欺的投資トラブルが急増!被害は高額!  SNS上の広告をきっかけに投資グループに誘われたり、中には著名人を騙るSNSや動画を信用して投資し、被害にあったケースも多数みられました。  県内の消費生活センターの相談で把握している被害件数は464件で、前年度182件の約2.5倍と急増しています。  被害総額は18.3億円、1件当たりの平均被害額は570万円で、5千万円を超える相談が4件あるなど被害額が高額となっています。  年代別では、50歳代からの相談が最多(110件)となり、40歳以上の増加幅が大きく、特に70歳代では前年度の約4.4倍(9件から40件)になっています。  実際にはより多くの被害があると推測されます。最近当センターでも同様の相談を受けています。 【消費者へアドバイス】 @SNS上の投資グループに注意。  確実に儲かる話はありません。 A振込先に個人名義の口座を指定された場合、絶対振り込まない。  通常のFX取引で個人名義の銀行口座を使って入金させることはありません。 B無登録業者との取引は行わない。 CFX取引の仕組みがよくわからなければ契約しない。 3 定期購入トラブルは高水準で推移  お試しで買った商品が2回目以降も定期的に送られてくるトラブルですが、契約する商品は化粧品、健康食品が多く、インターネットによる申し込みが特に多くなっています。また新聞広告からの申し込みでは94.7%が70歳以上の相談です。 4 害虫駆除サービス・鍵の解錠・電気工事などの「暮らしのレスキューサービス」、「未成年者のインターネットゲーム課金」「美容医療」等のサービスに関する相談が増加しています。  不審に思ったり、トラブルが生じた場合は、すぐに消費生活センター(局番なしの188)にご相談ください。 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977  秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。