広報ふくさき 令和6年(2024年)9月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- LGBTと自分らしく生きていくには 福崎西中学校1年(当時) あだち まひろ  LGBTとは何か。私は、全ての人が自分らしく生きていくための性別だと思う。  ある日、カミングアウトを親にする動画を見た。お母さんは驚きを隠せなかった。お母さんは「うちの子どもがなぜ?」と、思ったようだ。それに対し、お父さんは「カミングアウトをしてくれてありがとう」という気持ちが溢れて涙していた。  昔は、あまりLGBTについて知られていなかったと思う。だから昔の人は、性別が男と女のどちらかが分からなくても、「あなたは男の子で生まれたから男」として決めつけられていたかもしれない。しかし、今はLGBTについて理解が進みつつある。だから、性別が男女のどちらかが分からなくて困っていても、人から決めつけられることなく、自分らしく生きていけるようになるはずだ。  しかし、まだまだLGBTで困っていることがあると思い、調べてみた。  一つ目は、トイレの困り事だ。約六五%の人がストレスを感じているそうだ。なぜ?と思う人もいるかもしれないが、性別が分けられて、トイレの利用が制限されるからだ。解決策としてオールジェンダートイレがあるそうだ。これがあることで私はストレスなくトイレにいけると思う。  二つ目は結婚の事だ。アメリカやフランス他三十四カ国は、同性婚が認められている。でも日本は法律的にまだ認められていない。その代わりにパートナーシップが、制定されている自治体が増えている。その対象となる住民の合計は、日本の人口の半数を超えている。早く、日本も同性婚ができるように法律を考え直してほしい。  三つ目に「自分らしく」生きていくためにはどうすればいいかを考えてみた。ジェンダーレスと言う言葉が当たり前になれば、男女差別がなくなると思う。そうすれば、自分が思っていることやしたいことを素直に言えたり、夢や希望が広がり、自分らしく生きていけると思う。  次に、身近な自分の家でもジェンダーについて考えてみた。ジェンダーの平等とは、お父さんとお母さんが仕事や家事、そして育児も含め、全てにおいて協力し合い、同じように分担することである。今は、共働きも多いので、家族が協力することが大切だ。私も将来、この立場に立ったら全部のことを任せるのではなく、平等にやっていきたい。  男女の格差を比べた二〇二一年の「ジェンダーギャップ指数」によると、日本は一五六カ国中一二〇位だった。これを見たとき、順位が低いことにとても驚いた。まだまだ日本は、世界に比べると遅れているなぁと思った。  この遅れを取り戻すためには、ジェンダーレスの人の意見も尊重し、法律や考え方を変えていくことがとても大切だと私は思う。そうすれば、皆平等で笑顔が溢れる明るい社会になると思う。そうなるように、私は男女関係なく友達と接するようにしたい。友達がLGBTだったとしても変わりなく接したい。 ---------- ポスター作品 八千種小学校1年(当時) なかつか きょうしろう 田原小学校3年(当時) いずみ ひなこ 福崎小学校6年(当時) しみず ひなの 福崎東中学校3年(当時) きりづき はるま ---------- 人権標語 正直に ちゃんと言おうよ いやなこと 田原小学校6年(当時) たかい ひな それ無罪? 「見ているだけ」も いじめだよ 高岡小学校5年(当時) たにぐち のぶとら 手を取り合い みんなでつかもう 世界の心 福崎西中学校2年(当時) まえだ れいし 笑顔咲く 魔法の言葉 「ありがとう」 福崎東中学校3年(当時) しのせ くらら