広報ふくさき 令和6年(2024年)10月号 10ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- ぬり絵大会 福崎小学校6年(当時)いしかわ さあや  広報メディア委員会の委員長であるわたしは、ある日運営委員会の子に、「きらめきポスト(議題箱)に、ぬり絵がしたいって書いた人がいるみたいだから、ぬり絵大会を開いてくれないか。」とお願いされた。もちろん了解した。早速参加募集をフォームで行った。予定日も決めた。ぬり絵も作ったし、「ばっちり。」と思っていた。  しかし、ここで問題発生。参加人数が百人をこえたからだ。とってもうれしいけれど、一度の昼休みに一つの教室で百人同時にぬり絵なんてできっこない。とりあえず、延期にした。それからもう一度予定を組み直した。結局五日間に分けて開さいすることになった。私の提案で、色えん筆を少し貸し出すことにした。今度こそ準備はばっちりだ。  一日目、二年一組。一クラスだけかと思うかもしれないが、参加人数を均等に分けるためにやっているので仕方がない。教室について少し待っていると、十人くらいの子が来た。  名前を聞いて受付をする。受付が終わった子からぬり絵を選んでもらう。もちろんぬり絵は、委員会の子たちで作ったオリジナルのものだ。そして、ぬり絵大会開始。準備のかいあって、とても順調に進んだ。人数が増えてきたので、わたしの色えん筆を出してあげた。百色をゆうにこえている色えん筆に、二年生の子は目を輝かせている。みんなとても楽しそうだ。なんだかこちらまで楽しくなってきた。どんどん時間が過ぎて、終了三分前。名前を書いて提出してもらった。どれもこれもすばらしい作品だ。一日目は無事終了した。  二日目は用事で行けなかった。といっても、委員会の中で割りふりをしているので、この日は行かなければならない日ではなかった。  三日目は、グラデーションを見事に使いこなす子が来た。こんなすてきな作品をみんなに見せないのはもったいない。後日、委員会の日に、かいてもらったぬり絵を、模造紙にかざって掲示することが決定した。  四日目は、委員会全員でぬり絵大会を行った。  五日目。いよいよ最終日。この日は元気いっぱいの一年生がたくさん来た。とってもかわいくて、いやされた。そして、ぬり絵大会は幕を閉じた。  私は大満足だった。最初に考えていたものと全く違うものになっていたし、何より初めてする大会だから不安だった。でも、ここまで多くの子の笑顔を引き出すことができた。この委員会になって本当によかったと心から思った。次は何をしようかな。 ---------- 五文字に気持ちをこめて 田原小学校5年(当時) こまだ ももか  わたしは最近、「ありがとう。」という言葉を一回一回気持ちをこめて言う人に心がひかれました。その人は、まひろさんです。  まひろさんは、初めて同じクラスになって、仲良くなれるか不安でした。幼じ園は同じだったけど、あまり話したことがありませんでした。新学期になって、そうじ当番が同じになり、よく話すようになりました。まひろさんは、その日は自分の役わりではないのに、バケツに水を入れてじゅんびをしてくれました。わたしが、 「ありがとう。」 と言うと、 「全然いいよ。」 と言ってくれました。  次の日、そうじでバケツに水を入れたら、まひろさんが入れる番でもないのに、 「ありがとう。」 とうれしそうに言ってくれました。感謝の気持ちがすごく伝わってきました。こんなに五文字で気持ちを伝えられる人は初めて出会いました。  それから、まひろさんは、ふだんからちょっとした事でも「ありがとう。」と言っていました。  道徳で、「ありがとう上手に」という勉強をしました。主人公の女の人が、旅行先で出会った中学生との出会いをきっかけに、「ありがとう。」の大切さに気づくお話です。わたしは、まひろさんが頭にうかびました。まひろさんは五年二組で「ありがとうキャンペーン」をやっているときにもたくさん「ありがとう。」を言っていました。  わたしは、まひろさんにあこがれて「ありがとう。」ということが増えました。回数だけではなく、その言葉に気持ちをこめることもやっています。配り物をしてくれたとき、前の人にプリントをもらったとき、いろいろなときに「ありがとう。」を伝えています。  わたしにとって、「ありがとう。」という言葉が特別になりました。言い方によって、「相手の受け取り方が変わる」不思議な言葉だということに気づいたからです。  今は、「ありがとう。」と言われるとうれしくなります。自然と笑顔になります。  これからも、たくさんの人に出会うと思います。まひろさんと仲良くなれたように、「ありがとう。」は、相手をうれしい気持ちにして、仲良くなれるきっかけをくれる言葉でもあると思います。周りの人たちがうれしくなる言葉をたくさん送れるような人になりたいです。「ありがとう。」だけではなくても、うれしくなる言葉をもっとたくさんみつけて、みんなが気持ちよく過ごせる毎日になればいいなと思います。 ---------- ポスター作品 八千種小学校2年(当時)いまむら りお 田原小学校3年(当時)まつおか みく 福崎西中学校2年(当時)いがらし りの 福崎東中学校3年(当時)なさか ここね ---------- 人権標語 一人ずつ ちがうところが すてきだね 福崎小学校3年(当時)たなか りひと 大丈夫? 心の中も 笑えてる? 田原小学校6年(当時)やまぐち れんと 助けたい 友達のために 勇気の一歩を 八千種小学校6年(当時)ふじもと なつみ 笑いあおう 手と手つないで ひとつの輪 福崎東中学校3年(当時)ただ さつき