広報ふくさき 令和7年(2025年)5月号 4ページ ---------- 満百歳 おめでとうございます もりもと たつこさん(駅前)10月29日生まれ  趣味は編み物で、作った物を人にあげて喜ばれるのがうれしいと言われていました。 いわい すみこさん(西大貫)3月30日生まれ  洋裁がお上手で、数年前までお子さんやお孫さんの洋服作りに励まれました。 ふくなが ふみこさん(つじかわ)4月20日生まれ  明るくて社交的な性格で、楽しくおしゃべりして周りをなごませてくださいます。  今後もますますお健やかに、さらなるご長寿をお祈りします。なお、百歳をお祝いし百歳の森記念碑にお名前を刻みました。 (福祉課) ---------- 新たに福崎町指定文化財が誕生 令和7年3月19日付で、新たに次の4件が福崎町指定文化財(有形文化財 絵画)に指定されました。今回の指定により、町指定文化財は39件となりました。 けんぽんちゃくしょくぶつねはんず  1幅 時代 げんろく14年(1701年) 所有者 おうしょうじ(福崎町高岡)  げんろく14年(1701ねん)におうしょうじが、近隣の村々からの寄進を受けて制作させたという銘文が残されています。近世の涅槃図を考える上で貴重な作例であるだけでなく、制作当初からおうしょうじの什物であったことが明確であり、福崎町の住民とその信仰を考える上で貴重な文化財です。 けんぽんちゃくしょくあいぜんみょうおうず 1幅 時代 室町時代(15世紀)頃 所有者 おうしょうじ(福崎町高岡)  愛染明王は愛欲をさとりに転化させる明王で、敬愛法などの本尊として盛んに信仰されました。本図の愛染明王の顔貌表現は忿怒の表情が抑え気味で全体的に穏当な作風です。抑揚が少なく硬い描線、大ぶりな文様などから、室町時代頃の制作と推測されます。福崎町内に伝来する絵画の中でも中世に遡る古い作例の一つとして貴重な文化財です。 しほんちゃくしょくこんごうかいまんだら 1幅 時代 江戸時代(18世紀)頃 所有者 おうしょうじ(福崎町高岡)  金剛界曼荼羅の中心部の成身会の一会のみを描いた金剛界八十一尊曼荼羅と呼ばれる形式の曼荼羅ですが、本図は七十七尊構成になっているのが特徴です。江戸時代中期(18世紀)頃の作と推定されます。  本図は七十七尊構成であること、天台密教で広く流布したみょうほういんぼんと、限られた時期にしか制作・流布されていないしんあんじょうじりゅう曼荼羅の折衷様式である作例として貴重な文化財です。 しほんちゃくしょくてんだいだいしにゅうじょうず 1幅 時代 じょうきょう3年(1686年)銘 所有者 おうしょうじ(福崎町高岡)  天台大師ちずの入定を描いた図で、じょうきょう3年(1686年)の年紀と、山門(比叡山)東塔院より寄附されたことを示す銘があります。また、落款などから、幕府御用絵師のすみよし ぐけい(1631年から1705年)の作であることが判断できます。  本図は作例の少ない天台大師入定図の一つとして稀少であり、また年代や伝来の分かるすみよし ぐけいの作品としても重要な文化財です。