広報ふくさき 令和7年(2025年)8月号 11ページ ---------- トライやる・ウィーク総決算 出会い・感動・発見 地域に学ぶ2025トライやる・ウィーク 「トライやる・ウィーク」を終えて 福崎町立福崎西中学校長 おかもと にひと  中学2年生を対象とした職場体験学習トライやる・ウィークは、28年目を迎えました。実施期間中には県内各地の様々な職場で「トライやる・ウィーク実施中」という幟を事業所に立てさせていただいており、今や兵庫県の風物詩となっています。本年度も多くの事業所や地域・保護者の方々の深いご理解と多大なご支援・ご指導を賜り、無事実施できましたことに心より感謝申し上げます。  福崎西中学校、福崎東中学校の2年生169名が60事業所でお世話になりました。しかし、生徒の受入れに登録いただいた事業所は、69事業所で、受入れ総人数は219名でした。そのため生徒を派遣できない事業所があり、大変申し訳なく思っております。しかしながら、地域の学校をこよなく愛し支えていただいている本町の皆さま方の温かさには、嬉しさと心強さの感に堪えません。誠に勝手なお願いでございますが、これからも引き続きのご協力をお願いいたします。  さて、現在社会の生活や意識の変容により、若年層の人間関係や連帯感の希薄化、集団や社会の一員としての自覚や責任感の低下、失業率や就職後の早期離職率の高まり等、若年層の進路意識や目的意識の低下が懸念されています。  そのような中、学校の中では経験できないトライやる・ウィークでの職場体験は、生徒が直接働く人と接することにより、また、実践的な知識や技術・技能に触れることを通して、学ぶことや働くことの意義を理解し、生きることの尊さを実感させることができます。さらに、生徒が主体的に進路を選択する態度や意志、意欲など培うことのできる教育活動として、重要な意味を持っています。  望ましい勤労観、職業観の育成や、自己の将来に夢や希望を抱き、その実現を目指す意欲の高揚を図る教育は、これからの社会を担っていく生徒たちにとって、より一層大切なものになってきています。トライやる・ウィークは、学校生活だけでは学びきれない、また、ご家庭でも伝えきれない“仕事”について実際に触れることで、自身の職業観を培うきっかけとなりました。同時に、地域の人々の温かさや良さ、ふるさとの恵みにふれる機会となり、地域とのつながりを深め、幅広い学びの場となりました。今後もトライやる・ウィークの活動を充実させていきたいと考えています。  最後になりましたが、生徒たちを受け入れていただきました事業所様、ご指導くださいました指導ボランティアの皆さま、福崎町教育委員会をはじめ、福崎町トライやる・ウィーク推進協議会、両中学校区推進委員会、トライやる・ウィークを支えてくださった全ての皆さまに深く感謝申し上げます。来年度以降も本年度同様のご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。 写真=トライやる・ウィークのようす(2枚)