広報ふくさき 令和7年(2025年)8月号 7ページ ---------- 生活科学センターだより 警察を名乗る電話に注意  警察を名乗る不審な電話に関する相談が全国の消費生活センター等に多く寄せられています。相談事例では、警察署で使用されることが多い下4桁が「0110」の電話番号を表示することで消費者を信用させる手口や、電話からラインのビデオ通話に誘導し警察手帳を見せて、それを信用した消費者に個人情報を聞いたり、捜査の一環として金銭を振り込ませたりする手口がみられます。中には、相手が自分の個人情報(氏名や住所等)を知っている場合もあります。  また、振り込みにインターネットバンキングが悪用されることが多く、被害が拡大しています。 【事例】  スマホに携帯電話会社を名乗る電話があり「この電話は2時間後に使えなくなる」と自動音声が流れた。  案内に従って番号を押したところ、男性が出て「あなたの名前で別の電話が契約され詐欺グループに使われている。警察に証明書を発行してもらわないと逮捕される。このまま警察に電話を転送する」と言われた。その後、警察官を名乗る人物が電話に出て「ラインで毎日捜査担当者に行動連絡をするように。守秘義務があるので誰にも言わないように」と言われ、ビデオ通話で警察手帳を見せられ信用した。また、預金額を聞かれ「あなたの預金を金融庁の特殊機器を使って調べると犯罪がらみの紙幣かどうかわかる。紙幣を調べて返すので、指定の口座に振り込むように」と言われ、3日間に分けて150万円を指定された個人名義の銀行口座に振り込んだ。翌日、「犯罪がらみの紙幣だった。さらに150万円を振り込むように」と電話があった。不審に思い電話を切った。 (30歳代男性) 【アドバイス】 ●警察がラインのトークやビデオ通話で連絡を取ることはありません。 ●警察からと思われる電話であっても、所属や担当者名、電話番号、内線番号等を聞いたうえでいったん電話を切り、警察署等の連絡先を自分で調べて相談してください。 ●知らない番号からの電話には慎重に対応しましょう。また、非通知でかかってきた電話には出ないようにしましょう。 ●相手が自分の個人情報を知っていたとしても驚かず、簡単に信用しないようにしましょう。自分からも個人情報を絶対に伝えないでください。 ●不安を感じたり、不審に思ったりした場合は、すぐに消費生活センターや警察、消費者ホットライン「188」または警察相談専用電話「#9110」番に相談してください。 消費生活の相談や問い合わせ、苦情は、神崎郡消費生活中核センターへ  電話22-4977  秘密厳守 相談は無料です 相談日時 火、金曜日 午前9時から午後4時まで。月曜日は休館日です。