広報ふくさき 令和7年(2025年)9月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- ネットの悪口 福崎小学校4年(当時) はしらたに みこ  学校のじゅ業で、人けんの話を聞きました。先生からネットの中でも人けんに関係する問題が起きていると聞いて、タブレットで調べてみました。わたしはそこで初めて、「ネットでの悪口はつみになる」ということを知りました。  今、SNSやネットで友だちの悪口を書いたり、全く知らない人にひどい書き込みをしたりする人が多いそうです。悪口を書かれた人にとって、それは一生消えないきずになります。わたしは、なんでそんなことをするのか理かいできませんでした。そこでさらに調べてみると、「悪口を書く人は、自分にいやなことがあって、他人にぶつけようとしている」と書いてありました。つみになるとわかっていても、自分のいやな気持ちが勝ってしまうから、書き込みをしてしまうそうです。  わたしは、そのイライラをネットにのせる必要はあるのかなとふしぎに思いました。SNSやネットの中でイライラを他人にぶつけても、まだもやもやが残るかもしれません。しかも、イライラをぶつけられた人は深くきずつくのに・・・。そんな最悪なループは、だれも幸せになりません。  それほどいやなことがあるなら、まず友だちやだれかに伝えて話を聞いてもらったら、心が落ち着くと思います。それでも落ち着かない場合は、山まで行って、大声でさけぶといいです。それか、あまい物か自分の好きな物を食べてリラックスしたら、いい気分になって、いかりもなくなると思います。  わたしも、いやな気持ちになることがあります。音楽のときにリコーダーが上手にふけなくてイライラしてしまうときは、目を閉じてリラックスさせます。算数でもいやなときがあるので、家に帰ってから大好きなゲームをします。そんなことをすると、心が落ち着きます。  わたしはそうやって、自分のイライラは自分で何とかします。それか、友だちやたよれる人に相談してかい決します。みんなも、そうしたら、ネットの悪口はなくなると思います。みんなが安心して楽しくネットを使えるように、わたしはわたしにできることをしたいと思います。 ---------- 心のバリアフリー 高岡小学校6年(当時) やまもと しゅうか  みなさんは「心のバリアフリー」という言葉を知っていますか。心のバリアフリーとは、様々な心身の特性や考え方をもつ全ての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションを取り、支え合うことを言います。高れい者や障害のある人に寄りそい、住みやすい町や国にするには、心がバリアフリーであることが必要です。私は、「心のバリアフリー」について考えてみました。  以前、お母さんとスーパーに行った時のことです。お菓子コーナーにいると、車いすに乗ったおばあさんと、その車いすをおすおじいさんがいました。周りにいる人がはしに寄らないと車いすが通れないほどせまい通路に、お客さんが三、四人いました。お客さんたちは、おじいさんとおばあさんに気がつくと、すっとはしに寄っていました。それを見て、何も言わなくても気がつき、すぐはしに寄っていて、温かい心をもった人が多いなと感じました。  でも、車いすの方たちからすると、人がはしに寄らないと通路を通ることができないのは大変です。なので、スーパーの通路が広くなって、だれでも使いやすくなると良いなと思いました。  町をよく見てみると、点字ブロックや広くて手すりのあるトイレ、車いすの方せん用のちゅう車場など、バリアフリーになっている所がたくさんあります。車がよく通る交差点では音が鳴り、目が不自由な人でも安全に通行できるような工夫もあります。しかし、点字ブロックの上に自転車を置いたり、車いすせん用のちゅう車場に、元気そうな人がとめたりするのを見かけます。そういう人たちを見ると、なんでそんなことをするんだろうと思います。バリアフリーが増えても、それだけでは住みやすい町や国になった、とは言えないんだと感じました。もっと、心のバリアフリーが、増えればいいのにと思いました。  この高岡小学校でも、高れい者の方に寄りそった取り組みがあります。それは、地域の方たちにおくるはがきや手作りのプレゼントです。はがきを受け取った方から、「ありがとう。あのはがきを見ると元気が出るよ。」と言っていただいたことがありました。その言葉を聞くと、私まで元気になります。なので、私は、この取り組みがずっと続くといいなと思います。  私たちが、バリアフリーな町をつくるのは、むずかしいけれど、心のバリアフリーを意識して行動することはできます。はがきやプレゼントをおくるだけでなく、大きな声であいさつをする、困っている人がいれば声をかける、など、できることから取り組み、みんなが住みやすい町になればいいなと思います。 ---------- ポスター作品 八千種小学校1年(当時) なかつか ひいろ 田原小学校5年(当時) つだ れんた 福崎東中学校3年(当時) やお りゅうのすけ 福崎西中学校3年(当時) たかみ れん ---------- 人権標語 こまったら ぼくがわたしが たすけるよ 福崎小学校1年(当時) おおつか はやと その言葉 大事なものを 失うよ 田原小学校6年(当時) もりもと るあ あいさつで 心のガソリン 満タンに 福崎西中学校1年(当時) やまぐち いぶき どんな人も たった一つの 色がある 福崎東中学校3年(当時) かまだ ゆうき