広報ふくさき 令和7年(2025年)11月号 12ページ ---------- 福崎町文化財だより(88) 2ページ目 ---------- 柳田國男生誕150年記念展 柳田國男展 日本民俗学の父と故郷のえにし 12月7日(日曜日)まで開催  柳田國男・松岡家記念館では、柳田國男生誕150年に際し、記念展を開催しています。  本展では、昌文小学校(現在の田原小学校)に通っていた際の國男の幼少期の成績書といった証書類や、大庄屋三木家住宅をはじめとする故郷の人々と取り交わした手紙類。両親である松岡操・たけ夫婦の肖像画など、生誕の地ならではの資料を展示しています。88年の生涯を通じて途切れることのなかった故郷とのつながりや、福崎の人々との絆について取り上げ、150年の節目を祝います。 図録は500円で販売しています。 講演会のご案内  本年度も、柳田國男・松岡家記念館顧問で東京学芸大学名誉教授のいしい まさみ先生に、ご講演いただきます。 ●11月15(土曜日) ●午後1時30分から ●神崎郡歴史民俗資料館 2階 柳田國男・松岡家記念館 開館時間 午前9時から午後4時30分 入館:無料 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日 問い合せ先:電話22−1000 ---------- 大庄屋三木家住宅 特別展示 柳田國男竹馬の友 みき せつじ 入館無料 11月30日(日曜日)まで開催! 会場:三木家住宅主屋 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日 9代当主せつじと松岡家の交流  三木家と柳田國男の生家である松岡家は代々学問的交流がありました。  拙二と2歳年下の國男は竹馬の友で、松岡家が辻川を離れた後も親しい付き合いは続きました。『故郷七十年』の中で國男は「私が一生親しくしてもらった三木拙二翁」などと語っています。また、拙二は國男以外の兄弟とも親交を持ち、彼らの故郷の拠り所となってました。  現在、三木家住宅で開催している特別展示では、拙二と松岡家との交流を手紙のやり取りから紹介しています。柳田國男・松岡家記念館での記念展とあわせて、ぜひご覧ください。 写真=辻川の帰郷時の國男(左)と拙二(右)個人蔵 ---------- 歴史民俗資料館だより 令和7年度特別展 戦後80年 福崎と戦争 区有文書が伝える戦争 12月7日(日曜日)まで開催  歴史民俗資料館では、戦後80年の節目に際し、戦争展を開催しています。展示では、各地区に引き継がれてきた文書(区有文書)を取り上げ、新たにわかった福崎の戦時下の様子を紹介しています。 「防空壕」に関する通知  その一つに「防空壕」に関する通知書があります。敵機襲来が頻繁なため、農村にも防空壕の必要性が高まったとし、各戸に防空壕の設置が求められました。通知日は、県内最初の本格的な空襲とされる明石空襲の翌日です。通知書には、最も効果的とされる防空壕の形も合わせて図示されました。  約二か月半後には、防空壕用の木材が不足したのか、丸太の供出を求める通知書が出されています。辻川山には、丸太200本の供出が割り当てられ、一か月以内に供出を完了することが求められました。 写真=効果的な防空壕平面図 辻川区有文書 昭和20年1月20日