広報ふくさき 令和7年(2025年)12月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- 言葉の力 田原小学校4年 おかもと こうせい  相手に話すと、元気になったり、ノリに乗ったり、楽しくわくわくしたりする言葉がたくさんある。ぼくは今年の運動会、なかまといっしょにがんばる中で、友だちに言われてうれしくなった言葉がたくさんあった。  まずは、たいこを使ったダンス。ぼくは、ダンスの練習でいつもミスをしていた。まちがえてしまった時は、「まずい、やってしまった。」という気持ちでいっぱいだった。でも、友だちが、 「いっしょにやろう。」 と声をかけてくれた。うれしい気持ちになった。 「いっしょに。」 この言葉は、ノリノリになったり、楽しくわくわく元気になったりと、うれしくなる言葉だ。ぼくは本番、ミスのことは考えずに、とにかく友だちと本気を出すことだけを考えた。その時、ぼくの心はもえていた。その時は、とても気持ちがよかった。友だちの言葉のおかげで、ちょっとくらいミスをしても、みんなですると楽しいという気持ちになった。  ダンスだけじゃない。リレーだって、八十メートル走やハリケーンだって、全部本気を出した今年の運動会。結果は勝てなかったけど、目ひょうは達成できた。八十メートル走では、友だちが、 「がんばれ。」 と声をかけてくれた。その時、ものすごく元気が出た。そして、一位を取れた。とてもうれしかった。その時、人生で一番足が速い気分になった。  「がんばれ」や、「がんばろう」は、元気になる言葉だ。この言葉を言われると、やれるところまでやってみようという気持ちになれた。  八十メートル走の時は、きんちょうしたけど、みんなで本気を出したらふきとんでいった。その時、心の中ではどうしてなんだろうと思っていた。その答えは、へい会式がおわった後、六年生の言葉でわかった。 「みんなで本気を出したので楽しい運動会になりました。」 そうか、みんなで本気を出し切ったから、くいのない運動会になったんだと気がついた。 「みんなで〇〇。」 これは一人だけがいい気持ちになるんじゃなくて、みんながいい気持ちになれる言葉。  ぼくたちがここまでがんばれたのは、六年生がじゅんびをしてくれたり、いすを運んだりしてくれたからだ。たくさんの人が六年生に対して、 「ありがとう。」 と言った。この言葉は、だれかがいいことをして、自分も相手もいい気持ちになれる言葉だ。  ぼくがしょうかいしたこの四つの言葉、「いっしょに」、「がんばれ」、「みんなで」、「ありがとう」は、全部ポジティブな言葉だ。だれが言っても、だれが聞いてもうれしい気持ちになる言葉。本気でがんばった運動会の中で、ポジティブな言葉がいろいろあることを知った。  これからもポジティブな言葉を使って、友だちやいろんな人を幸せにしたいと思った。 ---------- 差別のない世界に 福崎小学校6年 ほそかわ ろあ  世界には肌の黒い人や白い人、さまざまな肌の色の人がいます。肌の色は違っても同じ人間です。しかし、肌の色が違うというだけで、冷たい視線を送ったり、差別をしたりすることがあります。以前のぼくもそうでしたが、今はそれがおかしいことだと気づきました。  これは、ぼくが体験した話です。ぼくには、肌の黒いスリランカ人の友だちがいます。その友だちと出かけたとき、周りから、じろじろ見られることがあります。そんな時、ぼくはとても嫌な気分になります。なぜなら、その友だちは肌の色の違う外国人っていうだけで、何も悪いことはしていないからです。  ぼくもその友だちができる前は、肌の黒い人を見かけると、気になって見てしまうことがありました。でも今は、肌の色が違っても気にならなくなりました。何もしていないのに、じろじろ見られたら、ぼくなら嫌です。口にはしませんが、きっとその友だちも嫌な思いをしていると思います。このことに気づける人が増えてほしいと思います。  ぼくは、その友だちの結婚式でスリランカに行きました。その国では、ぼくだけが肌の色が違いました。自分だけが肌の色が違うので、ぼくは冷たい視線を浴びるのだろうと思っていました。しかし、スリランカの人たちは、ぼくのことをじろじろ見たりするどころか、とてもやさしく接してくれました。そして、親切に話しかけてくれました。なので、とても心が温かくなりました。また、ぼくもスリランカの人達のようになりたいとも思いました。  この出来事や、その友だちとの関わりの中で、改めて、肌の色が違うだけで、好奇心の目を向けたり、いやがらせをしたりすることは、絶対に許せないことだと思いました。さらにそのような行為や差別をするのは弱い人間のすることだとも気づきました。  これから、もし誰かが肌の色の違いや国の違いで悩んでいたら、助けてあげたいと思っています。また、一つだけ言えることは、これからもぼくは絶対に差別はしません。スリランカの友だちも日本の友だちも一生大切にします。  最後に、世界には、肌の色の違いだけでなく、さまざまな違いを持った人がいます。その違いは、それぞれの個性であり、そのことで差別をしたり、ばかにしたりしていいものではありません。さまざまな違いがあって当たり前なのです。世界の人々が幸せに、差別のない社会を実現するためには、一人一人がこのことを理解すべきだと思います。また、このような違いを尊重できる人が増えてほしいと思います。 ---------- ポスター作品 福崎小学校1年 ごとう とあ 八千種小学校1年 しらい りお 福崎西中学校3年 かわさき みう 福崎東中学校2年 うしお こうき ---------- 人権標語 聞きたくない 人の陰口 ダサイわよ 福崎小学校6年 たけうち はな 「大丈夫」 その一言で ためこんでない? 田原小学校6年 たかい かりん 何気ない一言 自分の心に 聞いてみよう 八千種小学校4年 ないとう こうゆ 増やそうよ 「ごめんなさい」より 「ありがとう」 福崎西中学校1年 いまい ゆうしん