広報ふくさき 令和8年(2026年)1月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 ---------- 姉なんだから 福崎西中学校1年 はく さん  私には、一人の弟がいます。私とは六才離れています。六才離れているということだけで、お母さんとお父さんは、弟のことしか考えません。おいしいものなどがあれば、すぐに弟にあげます。弟には、なんでも買ってあげるのに、私には、 「そんなものいらないでしょー。」 とお父さんがいい、 「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい。」 とお母さんがいうと、 「そうだ、そうだ。」 と弟が言う。いつもだ。いつもこうだ。私は、これを何度も我慢し続けてきた。家では、よくお母さんとお父さんに、 「お姉ちゃんなんだから、お手伝いぐらいしなさい。」 と言うのが普通だ。私が 「弟もしなくちゃいけないよ」 と言っても、 「弟はしなくていいの、お姉ちゃんのあんたがしなさい。」 と返ってくるのだ。こういうのは、まだまだたくさんある。私と弟がケンカをして、本当は弟が悪いのに、いつも私が怒られる。 「弟はあんたより小さいからよ。」 もうこの理由は聞き飽きた。そして私は、我慢できなくなり、お父さんとお母さんに、「なんでわたしより弟の方を愛しているの。」と聞くと、こう返ってきた。 「弟が生まれる前、あなたはたくさんのおいしい食べ物を食べ、おもちゃをたくさん買ったのよ。弟にもちゃんと、こうしてあげなくちゃいけないから、我慢ぐらいできるでしょ。」 衝撃的な言葉だった。確かにって思うところもあるけど、さすがに不平等だ。そのとき私は、弟に愛を注ぐのはもちろんいいけど、私にも分けて、半分ずつ愛してよと、とても強く思った。  そして私は考えた。どうしたら、もっと私のことも愛してくれるのかと。もっとたくさんお手伝いをしたらいいのかなあ、自分でできることは、しっかり自分でしたらいいのかなあ。弟のお世話をもっといっぱいしたらいいのかなあ。いろいろ考えた結果、全部やってみることにした。私はそれを1カ月間ほど、毎日欠かさず頑張ってしても、全然意味がなかった。とてもがっかりでした。  そして私は、ついに、勇気を出して、これまで思ってきたことを全部、お父さんとお母さんに言った。最後は、いつもと同じようなことを言っていたけど、私は、諦めずに説得し続けたら、ようやく少し分かってくれたみたいでした。私は、その時、飛び上がりたくなるぐらい嬉しくなって、思わず、お父さんとお母さんに抱きついた。抱きついたのは久しぶりだ。その懐かしい感じに私は涙がぽろぽろ出てしまいました。  さっきのことがあって以来、お父さんとお母さんの、私への対応の仕方が変わった。ちゃんとたくさんの愛を、私と弟、どちらも平等に分けてくれている。このことをしっかり伝えて本当に良かったと今でも思っている。 ---------- ポスター作品 福崎小学校3年 ながおか りま 八千種小学校1年 ふじもと はやと 田原小学校5年 たかはし ちさき 福崎東中学校2年 おおさわ りあ ---------- 人権標語 ゆずりあい こころとこころを つなげよう 福崎小学校2年 おおはた まなえ 人のおかげで人はよろこぶ 人のせいで人はかなしむ 田原小学校4年 いおく ひなた その写真 世界に広めて  だいじょうぶ? 福崎東中学校1年 いしはら そうた 一言で 相手が傷つく するどい矢 福崎西中学校1年 あおた なつき