広報ふくさき 令和8年(2026年)7月号 6ページ ---------- ヒューマンライツ イン 福崎町 エレベーター 福崎東中学校3年(当時) きのした なゆた  今年の二月の出来事です。僕はバスケットボール部の練習中にチームメイトと接触し、バランスを崩して足首をねじってしまいました。激痛が走り、僕はその場で動けなくなりました。すぐにお母さんが迎えに来てくれて、そのまま病院へ行きました。  検査の結果、足首の剥離骨折とがいけいこつ損傷という診断がつきました。歩くと痛みがあるので、しばらくは松葉杖を使うように言われました。 「これからどうやって学校生活を送れば良いのだろう・・・。教室は三階なのに・・・。」と僕は頭が真っ白になりました。  それから僕の松葉杖生活が始まりました。学校へはお母さんが毎日送り迎えをしてくれました。学校に着くと友達が車の所まで迎えに来てくれて、荷物を持ち、付き添って階段を昇ってくれました。帰りも同様です。友達は快く協力してくれましたが、僕は「ありがたい」という気持ちと同時に、「申し訳ない」という気持ちになりました。数日ならまだしも、長期間友達に迷惑をかけると思うと、気が引けました。  想像通り、階段が本当に大変でした。僕は、手すりにつかまりながら、一段ずつジャンプをして昇り降りをしていました。階段を踏み外す可能性もあったので、とても怖かったです。階段から落ちたらどうしようと毎日ドキドキしていました。また、移動するのに時間もかかりました。そして、「エレベーターがあってほしい。」と何度も思いました。  改めて辺りを見回すと、玄関、体育館など学校には段差がたくさんあることに気づきました。手すりやスロープもありました。駅や図書館など公共の施設では、バリアフリー化が進んでいるように感じますが、学校はまだ不十分だと思いました。調べてみると、二〇二四年九月時点で、全国のエレベーターが設置されている小中学校の割合は、約三十一パーセントでした。その数字を見て、まだまだ少ないと思いました。  現在、政府の方針として「二〇二五年度末までに要配慮児童生徒が在籍する全ての学校にエレベーターを設置すること」が努力義務として示されているようです。それを知って嬉しく思いましたが、「要配慮児童生徒が在籍するすべての学校」という言葉が引っ掛かりました。僕は、そういう条件を無くして全ての学校にエレベーターが設置されれば良いと思います。実際、僕の同級生や後輩の中にも、部活などの運動中にケガをして松葉杖をついている子がいます。このように、運動をよくする僕達は、いつどこでケガをするか分かりません。なので、そういう万が一に備えてエレベーターは必要な設備だと思います。  また、学校は災害が起こった時に避難場所となります。そのような時、お年寄りもたくさん避難すると思います。お年寄りにとって階段の昇り降りは大変なはずです。そういった時に活躍するのがエレベーターなので、そういうことからも必要だと思います。  実際、エレベーターの設置コストや維持費はかなり高額です。しかし、いざという時に備えて、優先的に設置するべきだと思います。僕は、さまざまな場面で、エレベーターの必要性について声をあげてくれる人が必要だと思いました。僕が住んでいる福崎町には、二つの小中学校にエレベーターが設置されています。しかし、僕の中学校を含めてまだ設置されていない学校がまだまだあります。なので、エレベーターの設置をはじめとし、僕達が快適に過ごせるような学校になれば良いなと思いました。  僕は今回ケガをし、改めて人に助けてもらうことに感謝の心が持てました。これからは、自分が助けてもらった分、もし誰かが困っている時は何か自分にできることをしたいです。そして、自分の住んでいる町のバリアフリー化が進むよう、機会があれば声をあげていきたいです。 --------- ポスター作品 福崎小学校2年(当時)にしぐち ゆり 田原小学校3年(当時)ふくい ゆずき 福崎西中学校3年(当時)おのえ いろは ---------- 人権標語 今日もまた 人にやさしさ おすそ分け  福崎小学校4年(当時)いが ちひろ 世界中 人それぞれの 心のカタチ 田原小学校6年(当時)あまた まう あいさつは 返ってこずとも とどいてる  八千種小学校6年(当時)ふじもと しえ 出身地 みんなが同じ 地球だよ 福崎東中学校2年(当時)うえだ あいり