兵庫県指定重要有形文化財 大庄屋三木家住宅

~地域の政治と文化の中心的存在だった姫路藩の大庄屋~

三木家住宅の修復工事に皆様のご協力をお願いいたします

三木家は、明暦元年(1655)、飾万津(飾磨)から福崎町辻川の地に移り住み、姫路藩の大庄屋として地域の政治と文化の中心的存在となってきました。福崎町出身である、‘民俗学の父’柳田國男との縁も深く、1972年に三木家住宅が兵庫県指定文化財となり、その後、2004年に町有化され福崎町の財産として、地域づくりの中心となっているところです。

しかし、建築後300年以上が経過した建物は、あちこちに破損、狂いが生じています。福崎町はこの建物を将来にわたって保存し、より積極的に活用していくために、兵庫県の補助を受け、平成22年度に念願の保存修理工事に着手しました。現在、1期工事を終え、主屋(表座敷)を部分的に公開できるようになりましたが、副屋・離れ・蔵などは未修理の状態で、軸部の傾き、屋根瓦の緩みなど、早急な修理が求められる建物が多くあります。

歴史的建造物は、私たちに祖先の営みを教えてくれるかけがえのない文化遺産です。また、失ってしまえば二度と取り戻すことができず新たには作れないため、三木家住宅のような重要な建造物は、現在まで多くの人々の手によって保護されてきました。そして、歴史的建造物は活用することによって、まちづくりにとっての遺産となるため、近年では、地域個性の重要な役割を果たす資産として積極的に生活の中で活用されることが求められています。このような実状からも、三木家住宅保存修理工事を行い成果の公開や活用を図ることは、意義あることと考えます。

地域の歴史を正しく伝え、福崎町の文化の力を向上させる私たちの財産として、三木家住宅を次世代に継承していくことは、今を生きる私たちに与えられた大切な役割です。
なにとぞ多くの皆さまによるご協力をいただきますようよろしくお願いします。

三木家住宅の現状

南面(表門)の屋根

「離れ」北面

玄関床下

「味噌部屋」内部

ふるさと納税でも三木家住宅保存修理工事にご協力いただけます

ふるさと納税制度とは?
個人の方が地方公共団体に寄附をした場合、2,000円を超える金額について、一定の限度額までなら、所得税と住民税をあわせて全額控除される制度です。
法人の場合は、寄付金の全額を損金算入できます。