柳田國男先生はどんな人?

先生の子どものころ

故郷七十年

國男先生は、明治8年(1875)に現在の福崎町西田原(辻川)に生まれました。幼いときから優れた記憶力を持ち、学校の成績も非常に優秀でした。

11歳の時に、辻川にある三木家(現 大庄屋三木家住宅)に預けられ、たくさんの本を読んで過ごしました。
「いろいろな種類を含む蔵書で、和漢の書籍の間には草双紙類もあって、読み放題に読んだ」(『故郷七十年』より)

「私以下の三人は皆凝り性と、人のやらないことをやってみようとする野心と、負けん気というような性癖をもっていた」(『故郷七十年』より)




先生のすごいところ(経歴

國男先生は、日本民俗学という新しい学問をつくった人です。

明治33年(1900)に東京帝国大学法科大学政治科(現東京大学)を卒業し、農商務省(現農林水産省と通商産業省の前身)に入りました。そして、法制局参事官、貴族院書記官長になり、大正8年(1919)には仕事を辞めて研究に取り組みました。

國男先生は全国を旅して回り、生活の中で生き続ける行事や昔話、伝承などを記録して、本にまとめました。

また、雑誌を通して日本民俗学をどのように勉強をしたらよいのかを伝え、多くの人々を育てました。

私たちが昔の生活の歴史や文化を知り、勉強することができるのは國男先生のおかげです。

柳田國男先生の著書