神積寺本堂(町指定重要文化財 建造物)
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神積寺は播磨天台六箇寺の一つに数えられる古刹です。正暦2年(991)に慶芳上人によって開基され、一条、三条両天皇あつい帰依をうけたと南北朝時代に成立した『峯相記』に伝えられています。
本堂は正面五間、側面七間で、正面に一間の向拝をつけ、背面に後戸が軒下に張り出してついている、本瓦葺きの入母屋造です。建築年代については、棟札や文書資料などから確認することはできないものの、建築様式から寺伝のとおり天正15年(1587)と考えられます。改造はあるものの、当初の形式をよく残しています。
架構の特徴や地元大工の特徴的な意匠をもつなど、優秀な中世仏堂形式の仏堂であり、町内に現存する最も古い大規模仏堂として貴重な文化財です。
所在地 福崎町東田原1891
指定年月日 令和5年3月23日