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あしあと

    絹本着色仏涅槃図(町指定重要文化財 絵画)

    • [公開日:]
    • ID:5707
    絹本着色仏涅槃図

    縦220.0センチメートル、横155.5センチメートルの絹本着色の一幅です。画絹3枚を横につないだ三幅一鋪の縦長の画面に、釈迦が拘尸那城(クシナガラ)の沙羅双樹間で涅槃に入る時の情景が描かれています。

    本図の裱背には、元禄14年(1701)に應聖寺吉祥院の祐永が、近隣の村々からの寄進を受けて制作させたという銘文が残されており、当時の本堂規模を推知させるだけでなく應聖寺に奉納するために制作されたことが分かります。

    また、蓋裏書には、昭和48年(1973)に修理が施されたことが記されています。修復前の墨書のある裏打ち紙がはがされて木箱に同梱されており、その記述から、2月14日(涅槃会の前日)に、法要に合わせて奉納されたことが推測できます。

    本図は、近世の涅槃図を考える上で貴重な作例であるのみならず、制作当初から應聖寺の什物であったことが明確であり、福崎町の住民とその信仰の拠点となっている應聖寺との関係を考える上で大変貴重な資料です。