吉識 貞

明治11年(1878)3月12日、現在の福崎町大貫2329番地に生まれました。15年間をこの地で過ごし、明治31年(1898)3月に姫路中学校を卒業した後、同年5月には印南郡第二高等小学校教員として勤めました。

明治32年12月に淡路由良の要塞砲兵聯隊へ士官候補生として入隊しました。

明治39年(1906)12月29日にクニと結婚し大正7年(1918)1月17日にクニが亡くなるまでの間、軍隊の関係により、神奈川県、長崎県対馬、東京都牛込、山口県下関、京都府宇治等に移っていきます。

その後大正8年(1919)2月17日後妻よねと結婚します。退職後、杉並区和泉町に家を建てて住むことになります。

戦火をさけて、昭和20年(1945)には故郷八千種に疎開しますが、昭和22年(1947)6月には再び和泉町の自宅に戻ります。

吉識貞作成アルバムは、写真とその解説や年表に至るまで詳細に記しており、所々に歌を入れ、その時々を綴っています。

後半には思い出や、妻のこと、子どものこと、先祖のことなどをまとめています。
字は人を表すが如く、その者から貞の人柄が偲ばれるのではないでしょうか。

西大貫に見える貞の足跡

西大貫日吉神社には貞の奉納した絵馬が残ってます。

御社の神の恵みは天の原光り輝く日にも優らん