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あしあと

    妙法寺梵鐘(町指定重要文化財 工芸)

    • [公開日:]
    • ID:4756
    妙法寺梵鐘写真

     梵鐘は仏教で時を知らせる鐘として打ち鳴らされていました。
     鐘の材質は、銅と錫の合金である青銅です。これを用いて鋳造するのが一般的です。鐘は形から和鐘、朝鮮鐘等があり、和鐘は、吊り手である竜頭と下方の鐘身からなります。鐘身の下部には蓮華形の撞座を鋳出し、そこを撞木で打ちます。この撞座は2個が大半ですが、中には1・3個のものもあります。上部には乳房状の乳をめぐらすのも特徴です。
     妙法寺は山号を栄昌山といい、慶長年間(1596~1615)に創建され日蓮宗の寺となりました。そこにある梵鐘は、よく整った形と重厚な風格をそなえた鐘で、上部にはやや大粒の乳を4段5列4区画に配しています。中間には四天王像の浮彫りを1つずつ配しています。撞座は2個有しており、その上に「南無妙法蓮華経 日豊(花押)」の文字があります。
     中央の4区には、銘文があり、鐘のいわれがわかります。それによると、明暦2年(1656)妙法寺の日達上人の依頼により日豊上人が誌したもので、文は、日豊上人の弟子で京都深草の著名な文筆家の元政上人によります。鋳造者は京都釜之座の有力な鋳物師の藤原国次です。
     また、この鐘には、檀主以下48名の寄進者名が刻まれ、妙法寺に対する信仰の厚さをみることができます。さらに、第2次大戦中に江戸時代の梵鐘の多くは金属回収のため供出を強要されましたが、この梵鐘は昭和17年に文部大臣あてに重要美術品認定の願書を提出し、難をのがれました。
     信仰物というだけでなく、江戸時代における京風の典型的な和鐘の1つといえ、地域の歴史を知る上でも貴重なものとなっています。

    所在地 福崎町山崎843
    指定年月日 昭和59年11月15日

    お問い合わせ

    福崎町役場社会教育課

    電話: 0790-22-0560 ファックス: 0790-22-0630

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