應聖寺庭園(県指定名勝)
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応聖寺庭園(応聖寺提供)
寺伝によれば應聖寺は白雉年間に開基され文永2年(1265)祐運大徳により中興され赤松氏の祈願所として発展し、寛文7年(1667)の一宮神社本殿再建棟札には同寺が別当寺であったようすが記されています。
本庭園の作庭は宝永から元文にかけ作庭された瑞光寺(多可郡中町)の庭園と意匠や技法に類似するところが多いので、当時、應聖寺の住職として寺勢の回復につとめた祐永法印と関係するように考えられています。
庭園は本堂・書院の背山斜面を築山とし、左手に意をくみ山裾に細長い池をめぐらす池泉観賞の庭です。
滝は高低差4m余りの渓流と瀑布を連ねたもので立体的な配石によって構成され、池の石橋は自然石の二橋を沢飛石で繋ぐ変化を見せています。
また、園池から築山にかけての石組は土留めをかねた崩れ石積風となり、いわゆる三尊石風の石組をまじえて連続させた立石は本庭園の特色をなすひとつです。
庭園の構成はモミジ類が多く、春の新緑と秋の紅葉には訪れるひとも多く、大木、古本をまじえた寺域の風致は四季を通じてすぐれています。
所在地 福崎町高岡1912
指定年月日 平成4年3月23日